かいの短編置き場

Twitterにて投稿している短編の置き場。

「来年も、きっと。」(12/29)

「今年も、もうすぐ終わりですね」
「そうだね。…ねえソラちゃん、今年はどんな1年間だった?」
「えっ?うーーーん…い、色々ありすぎて、一言では言い表せないです」
「あ、あはは…わたしもだよ。突然空から女の子と赤ちゃんが降ってくるなんて、考えたこともなかったもん」
「そうですよね…私も、あのときは天国にでも来てしまったのかと思いました」
スカイランドのほうがよっぽど天国っぽくないかな」
「ふふ、確かにそうですね。…でも、これだけは言えますよ」
「?」
「私のこの1年は、この先何があっても絶対に忘れられないぐらい、たくさんのキラキラした思い出に溢れています。そしてそれをくれたのは、他でもないましろさん…あなたです」
「そ…ソラちゃん」
ましろさん。私はもっともっと、ましろさんとたくさんの思い出を作りたい。…だから、来年もずっと…一緒にいてくれますか?」

「………ずるい、よ」
「えっ?」
「それ…わたしが先に、ソラちゃんに言いたかったのに」
「あ…す、すすすっすみません!!あの、えと、じゃあ今のは聞かなかったことにして、ましろさんから」
「だーめ。もう聞いちゃったもん、言ってあげないっ。…あ、そろそろご飯作らなきゃ。ソラちゃんは昨日食べすぎたから、今日は半分だったよね?」
「えぇ!?そっそんな話聞いて…あ、ま、待ってくださいー!」

(…来年も再来年も…ずっと一緒だよ。ソラちゃん)

 

【本作は後日小説化させました↓

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21307353 】