『あ…あのー…ましろさん？怒ってます…か？』
「ううん、怒ってないよ」
『そうですか…？でも気のせいか声が』
「怒ってない！ソラちゃんがトンネル開きすぎてキラキラエナジーが無くなったなんて！だからこうしてミラーパッド越しにしかお話できなくなったなんて！…うん、全然！ぜーんぜん！怒ってないから！！」
『！！めちゃくちゃ怒ってますよね！？』
「怒ってるよ！今日1日で何回トンネルを開いたか覚えてる！？わたしのヒーロー手帳によると、何と142回だよ！これ冗談じゃないからね！？」
『それはっ…で、でもそのうち71…いや、70回はましろさんが開きましたよね！？だからおあいこです！』
「何で言い直したの！？わたしの方が絶対多いよ！」
『いいえ！私のほうが多いはずです！ましろさんに会いたいーっていうこの気持ちは、ましろさんにだって負けてませんから！』
「そんなことないもん！」
『そんなことあります！』
「ない！」
『あります！』
「ないー！！」
『あるー！！』
「オレ様のゲートで送り届けてやるのねん…？」
「…いや、面白いからこのままにしておこう」
「今日はスペシャルゲストをお呼びしています！」
「こんにちはー！キュアワンダフルだよ！」
「わぁー！こむぎちゃんだー！髪型がとってもワンちゃんっぽくて可愛いね」
「ワン！えへへぇ、ありがとう！…えっと」
「あ、わたしは虹ヶ丘ましろだよ。よろしくね。で、こっちがソラちゃんだよ」
「こむぎさん！よろしくお願いします！」
「あっ！しってるしってるー！ましろちゃんは、ソラちゃんのコイビトさんなんだよね！！」
「！？え…えと！あの！ま、まだ最終回終わってませんので、今はそれは…」
「そ、そうだよこむぎちゃん！間違ってはいないけどまだ言っちゃダメだよ！うん！」
「？？みんななかよしじゃないの？」
「「仲良しです/だよ！！！」」(ｷﾞｭｯ)
※ワンダフルの喋り方はフィクションです
「今日は宇佐美いちかさんのお誕生日です！」
「伝説のパティシエ・キュアホイップに変身する元気いっぱいの女の子…なんだけど、Xでは愛に溢れた旦那さんが有名だよ」
「えっ？中学生で結婚されてるんですか！？」
「えっと、そういうことになる…かな？」
「はぁー…こ、こちらの世界は進んでますね」
「あはは…でも素敵だよね！わたしもいつかそんな人と…なーんて」
(ちゅっ)
(ぎゅっ)
「！！？そっ、ソラちゃ…！！ななっ、なななな」
「…嫌です」
「っ…え…？」
「ましろさんが…ましろさんが他の誰かと結婚なんて！そんなの絶対に嫌です！考えるだけでも鳥肌が！」
「(鳥肌…？)ソラちゃん！？お、落ち着いて…？別に今すぐってわけじゃ」
「そういう問題ではありません！とにかくましろさん、今は黙って私の傍にいてください！！」
「は、はひ……(な…なんだかよく分からないけど…いちかちゃんの旦那さん、ありがとうだよ…！！)」
「おねえちゃんたちってつきあってるの？？」
「そうですよー！このお姉さんはですね、私の大好きな人なんです！」
「ソラちゃん！？」
「(おんなのひとどうしでもこいびとになれるんだ…とうといなぁ…)」
「ましろさん！私…ましろさんとずっと一緒にいたいです！」
「ソラちゃん！？いっ、いきなりどうしたの…？」
「…夢を…見たんです。スカイランドの戦いが終わって、世界に平和が訪れて…ましろさんとお別れする…そんな夢を」
「…ソラちゃん」
「分かってます。プリキュアがいらなくなったら、私がソラシド市にいる理由も…ましろさんがスカイランドに来る理由もなくなる、って」
「…前にも言ったよね？いつか離れ離れになる…でも、それは今じゃない。まだどうなるか分からないんだもん、そのときに考えればいいよ。…それに」
「理由なんて……作る必要、ないよ」
「……！」
「わたしがソラちゃんに会いたい。ソラちゃんがわたしに会いたい。…それだけで充分、理由にならないかな？」
「ましろ…さん」
「ソラちゃん…」
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「…で、えるがうまれたってわけ！！」
「エルちゃんっ！？！？」
「どこでその言葉を！？」
「あけましておめでとうございます！ましろさん！」
「おめでとう！ソラちゃん、今年もよろしくね。…はぁー、良かったぁ」
「？どうしました？」
「新年の挨拶はスカイランドでも一緒なんだ…『まけあしておめでとう』とかだったらどうしようって思ってたよ」
「あはは、まさか。年が明けるんですから」
「そ、そうだよね」
「さて！ご挨拶を済ませたらご飯です！お正月に食べるものといえば」
「！…お、オチセ…かな」
「正解です！さすがですね！あ、でももう一つありますよ」
「ええっと…オニーゾ？」
「あぁー惜しいです！オゾーニでした」
「そっちはそのままなの！？」
「スカイランドマスターへの道は険しいですよ、ましろさん」
「…ちょっと何言ってるか分からないよ」
